インフルだけじゃない!秋に増える子どもの感染症と風邪・花粉症の見分け方

10月に入り、朝晩はだいぶ過ごしやすくなってきましたね。一方で、日中との寒暖差も大きく、鼻水や咳、発熱などで体調を崩すお子さまも増えやすい季節です。
みなさんこんにちは、まえだ小児科医院の院長の前田です。

今の時期、「インフルエンザが流行しているから、熱や咳が出たらインフルエンザかな?」と思われる保護者さまも多いと思います。しかし、秋に注意したいのはインフルエンザだけではありません。

新型コロナウイルス感染症、感染性胃腸炎、百日咳、麻しんなどの感染症に加えて、ブタクサやヨモギなどによる秋の花粉症もあります。症状が似ているものも多いため、「ただの風邪かな」と自己判断せず、お子さまの様子をよく見てあげることが大切です。

千葉県ではインフルだけでなく、複数の感染症に注意が必要です

千葉県感染症情報センターが公表している2026年第41週(10月5日〜10月11日)の情報では、インフルエンザの定点当たり報告数は前週18.72から19.55へ、新型コロナウイルス感染症も1.81から1.96へ、感染性胃腸炎も2.10から2.81へ増加しています。

また、百日咳は2026年に県内累計198例、麻しんは累計34例が報告されています。

参照元:千葉県感染症情報センター
https://www.pref.chiba.lg.jp/eiken/c-idsc/

つまり今は、「熱が出た=インフルエンザ」と単純に判断できる時期ではありません。行徳・南行徳・浦安エリアでも、学校や園、習い事など集団で過ごす機会が多いお子さまは、さまざまな感染症に触れる可能性があります。

鼻水・くしゃみは「風邪」ではなく秋花粉かもしれません

「熱はないけれど、ずっと鼻水とくしゃみが続いている」という場合は、感染症ではなく花粉症の可能性もあります。

花粉症というと春のスギ・ヒノキをイメージしやすいですが、夏の終わりから秋にかけては、ブタクサ、ヨモギ、カナムグラなどの花粉が飛散します。環境省も、これらの植物を秋の花粉症の原因として挙げています。

参照元:環境省「花粉症環境保健マニュアル」
https://www.env.go.jp/chemi/anzen/kafun/manual.html

風邪と花粉症を見分けるヒント

  • 透明でさらさらした鼻水が続く
  • 連続してくしゃみが出る
  • 目のかゆみや充血がある
  • 外出した後に症状が強くなる
  • 発熱や強いだるさがほとんどない

このような症状が目立つ場合は、秋花粉によるアレルギー性鼻炎も考えられます。ただし、風邪と花粉症が同時に起こることもありますので、症状が長引く場合はご相談ください。

咳が長引く時は「いつもの風邪」と決めつけないで

秋になると、「熱は下がったのに咳だけがずっと残っている」というご相談も増えます。普通の風邪でも咳が続くことはありますが、百日咳、新型コロナウイルス感染症、気管支炎、喘息などが隠れている場合もあります。

特に、激しく咳き込む、夜になると咳がひどくなる、咳の後に吐いてしまう、呼吸の際にゼーゼーする、といった症状がある場合は早めに受診しましょう。

嘔吐・下痢が出たら感染性胃腸炎にも注意

これから冬に向けては、感染性胃腸炎も増えやすくなります。突然の嘔吐や下痢、腹痛、発熱などが主な症状です。

特に小さなお子さまは、嘔吐や下痢によって短時間で脱水になることがあります。「食べられるか」よりも、「水分が少しずつでも取れているか」「おしっこが出ているか」を確認してください。

市川市では麻しんにも注意してください

市川市では、2026年9月27日に麻しんと診断された患者が確認され、市が10月9日に注意喚起を行っています。麻しんは非常に感染力が強く、発熱、咳、鼻水、目の充血などから始まり、その後発疹が現れることがあります。

参照元:市川市「感染症情報について」
https://www.city.ichikawa.lg.jp/page/6393.html

麻しんが疑われる場合は、直接医療機関へ行かず、まず電話で「麻しんの可能性がある」ことを伝えて、受診方法を確認してください。予防接種歴が分からない場合は、母子手帳などで麻しん・風しん混合ワクチン(MRワクチン)の接種歴も確認しておきましょう。

家庭でできる秋の感染症・花粉対策

  • 帰宅後や食事前には、石けんと流水で手を洗う
  • 咳やくしゃみがある時は咳エチケットを心がける
  • 室内は適度に換気する
  • タオルやコップの共用をできるだけ避ける
  • 十分な睡眠と食事をとり、疲れをためない
  • 花粉が気になる日は帰宅時に衣服についた花粉を払い、洗顔や手洗いをする

花粉症の場合は、外出時のマスクや眼鏡、室内へ花粉を持ち込まない工夫も役立ちます。

こんな症状がある時は早めに小児科へ

  • 高熱が続いている
  • 水分がほとんど取れない
  • ぐったりして反応が悪い
  • 呼吸が苦しそう、ゼーゼーしている
  • 激しい咳が長く続いている
  • 嘔吐や下痢を繰り返している
  • 発熱とともに発疹が出てきた

まとめ|秋の体調不良は「インフルだけ」と思わないことが大切です

今の時期はインフルエンザが大きく流行していますが、それ以外にも新型コロナウイルス感染症、感染性胃腸炎、百日咳、麻しん、そして秋花粉など、子どもの体調を崩す原因はいくつもあります。

市川市・行徳・南行徳・浦安エリアにお住まいの保護者さまも、「いつもの風邪かな」と思っても、症状が強い、長引いている、いつもと様子が違う場合は無理をせずご相談ください。

まえだ小児科医院では、お子さまの症状を一つずつ確認しながら診療しています。「風邪なのか花粉症なのか分からない」といったご相談でも大丈夫です。気になることがあれば、お気軽にご相談くださいね。

この記事の編集者

この記事の編集者

まえだ小児科の院長の前田正人(まえだまさと)です。 当サイトの記事は私が執筆・監修をしております。 何か気になる点がありましたらお気軽にお問い合わせください。

関連記事

PAGE TOP