6月もいよいよ終わりが近づき、梅雨の晴れ間に照りつける日差しはすっかり夏のようですね。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
まえだ小児科医院の院長、前田です。
夏の楽しみがスタート!でも、その前に肌のチェックを
行徳・妙典エリアの幼稚園や保育園、小学校でも、いよいよ待ちに待ったプール開きが始まりましたね。カラフルな水着やタオルを準備して、ワクワクしているお子様の姿が目に浮かびます。
しかし、この時期になると小児科の待合室で急増するのが、「水いぼがあるけれど、プールに入っていいの?」「虫刺されを掻きむしって、ジュクジュクになってしまった」といったお肌のトラブルに関するご相談です。
今回は、夏の二大肌トラブルである「水いぼ」と「とびひ」について、それぞれの特徴とプールのルールをわかりやすく解説します。
「水いぼ」はプールに入れる?入れない?
まず、お子様によく見られる「水いぼ」についてです。
水いぼ(伝染性軟属腫)の正体
水いぼは、ウイルスが原因でできる1〜5ミリ程度の小さなイボです。表面がツヤツヤしていて、中に白い芯のようなものが見えるのが特徴です。痛みや痒みはほとんどありませんが、潰してしまうと中のウイルスが飛び散り、周りの皮膚にうつって増えてしまいます。
基本的にはプールに入れます!ただし注意点も
親御さんが一番気になる「プール」についてですが、水いぼがあっても、基本的にはプールに入ることができます。
プールの水そのものを介して感染するわけではないため、文部科学省や日本臨床皮膚科医会の統一見解でも「休む必要はない」とされています。
ただし、肌と肌が直接触れ合ったり、ビート板や浮き輪を共有したりすることでうつる可能性があります。ラッシュガードを着たり、水着で隠れる部分であればそのまま入って問題ありません。園や学校によって独自のルール(絆創膏で覆うなど)を設けている場合もあるため、事前に先生に確認しておくと安心です。
要注意!「とびひ」の場合はプールはお休みです
水いぼと違い、プール遊びにおいて厳重な注意が必要なのが「とびひ」です。
とびひ(伝染性膿痂疹)はあっという間に広がります
とびひは、あせもや虫刺され、ちょっとしたすり傷などを掻きむしったところに細菌が入り込み、水ぶくれや化膿を引き起こす病気です。
特に、外遊びや地域のミニバスケットボールなどのスポーツで体育館でたっぷり汗をかいた後、痒みに耐えきれずに掻いてしまうと、そこから細菌が繁殖します。その手で別の場所を触ると、まるで火事の飛び火のようにあっという間に全身に広がってしまうため「とびひ」と呼ばれます。
完全に治るまでプールはNG。シャワーで清潔に
とびひの細菌は感染力が非常に強く、水の中で他の子どもにうつしてしまう危険性が高いため、ジュクジュクした症状が完全に乾いて治るまで、プール遊びは原則禁止となります。
ご家庭でも湯船に浸かるのは避け、シャワーで優しく汗や汚れを洗い流すようにしてください。石鹸をよく泡立てて、こすらずに手で優しく洗うのが早く治すコツです。
夏の肌トラブルを防ぐ、おうちでの3つの約束
水いぼやとびひを防ぎ、悪化させないために、ご家庭でぜひ守っていただきたい3つのポイントがあります。
1. タオルの貸し借りは絶対にしない
これが最も重要です。ご兄弟であっても、体を拭くバスタオルや手拭きタオルの共有は避けてください。ウイルスや細菌は、湿ったタオルを介して簡単にうつってしまいます。
2. 爪を短く、丸く切っておく
無意識に肌を掻いてしまった時、爪が伸びていると皮膚を深く傷つけてしまい、そこからとびひの原因となる細菌が入りやすくなります。週に1回は爪をチェックし、短く滑らかに整えてあげましょう。
3. 汗をかいたらこまめに洗い流す
汗をかいたまま放置すると、あせもができやすくなり、それがとびひの入り口になります。外から帰ってきたら、サッとシャワーを浴びたり、濡れたタオルで優しく汗を拭き取る習慣をつけましょう。
おわりに:迷った時は、登園前にご相談ください
「このポツポツは水いぼ?それともあせも?」「これくらいならプールに入れても大丈夫かな?」と、親御さんがご家庭で判断に迷うことも多いと思います。
間違ったケアをして長引かせてしまう前に、少しでも気になる症状があれば、いつでも「まえだ小児科医院」へお越しください。
適切な軟膏や飲み薬を処方し、早く思い切りプールで遊べるようサポートさせていただきます。ピカピカのお肌で、楽しい夏の思い出をたくさん作ってくださいね!
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