【注意喚起】手足口病の症状、感染経路、受診の目安

7月に入り、暑さが本格的になってきましたね。汗をかく日も増え、冷たい飲み物がおいしく感じる季節です。
みなさんこんにちは、まえだ小児科医院の院長の前田です。

千葉県では、2026年7月1日に手足口病の患者報告数が警報基準を上回ったことが発表され、県内で流行が広がっています。行徳・南行徳・浦安エリアでも、保育園や幼稚園などでお子さまたちが集団生活を送るなか、「手足にぷつぷつが出てきた」「口の中が痛そうで、ごはんを嫌がる」といったご相談が増えやすい時期です。

手足口病は、多くの場合は自然に回復していく病気です。しかし、口の中の痛みで水分が取れなくなったり、まれに注意が必要な症状が現れたりすることもあります。

今回は、市川市・行徳・南行徳・浦安にお住まいの保護者さまへ、手足口病の症状、感染経路、ご家庭での過ごし方、受診の目安についてお伝えします。

手足口病とは?夏に流行しやすい子どもの感染症です

手足口病は、主に乳幼児に多くみられるウイルス感染症です。名前のとおり、口の中や手のひら、足の裏・足の甲などに、小さな水ぶくれのような発疹が現れることが特徴です。おしりやひざの周りに発疹が出ることもあります。コクザッキーA16、A10、またエンテロウイルスなどのウイルス感染が原因です。

感染してから症状が出るまでには数日かかります。発熱を伴うこともありますが、熱が高くならないケースや、発熱がないケースもあります。

多くのお子さまは数日から1週間ほどで回復しますが、口の中の発疹が痛むため、食事や水分を嫌がることがあります。

手足口病でみられやすい症状

  • 口の中、舌、唇の内側などにできる小さな水ぶくれや口内炎
  • 手のひら、指、足の裏、足の甲などに出る赤い発疹や水ぶくれ
  • おしりやひざ周りに出る発疹
  • 微熱から38度前後の発熱、または発熱がない
  • 喉や口の痛みによる食欲低下、よだれの増加、不機嫌

発疹の出方や熱の経過には個人差があります。また、口の中に発疹があっても手足にはほとんど出ない場合もあります。

「手足に発疹があるから必ず手足口病」「口内炎があるから手足口病」と決めつけず、気になる症状があるときは小児科で確認しましょう。

手足口病はどこから感染するの?

手足口病は、咳やくしゃみ、鼻水、よだれ、便、発疹の水ぶくれの中の液などに含まれるウイルスを介して感染します。

特に、乳幼児が多く集まる保育園や幼稚園では、手やおもちゃを口に入れる機会も多いため、感染が広がりやすい傾向があります。

主な感染経路

  • 飛沫感染:咳やくしゃみ、会話の際のしぶきなどを介して感染します。
  • 接触感染:ウイルスが付いた手、おもちゃ、ドアノブ、テーブルなどに触れ、その手で口や鼻に触れることで感染します。
  • 糞口感染:便に含まれるウイルスが手指を介して口に入ることで感染します。おむつ交換後やトイレの後は特に注意が必要です。

症状が良くなった後もしばらく便の中にウイルスが排出されることがあります。そのため、完全に感染を防ぐことは難しい面がありますが、日頃からの手洗いを丁寧に行うことが大切です。

「手足口病かも」と思ったら。小児科を受診する目安

お子さまに発熱と口の中の発疹、手足の発疹が見られたら、手足口病の可能性があります。特に、保育園や幼稚園で流行している場合、兄弟姉妹に似た症状がある場合は、早めに小児科へご相談ください。

手足口病そのものは軽症で済むことが多い病気ですが、診察では発疹の状態や口の中、全身の様子を確認し、ほかの病気の可能性も含めて判断します。

行徳駅前のまえだ小児科医院でも、お子さまの状態に合わせて必要なケアをご案内します。

早めの受診をおすすめするサイン

  • 口の痛みが強く、水分をほとんど飲めない
  • おしっこの回数が少ない、半日近く出ていない
  • ぐったりしている、いつもより反応が鈍い、機嫌が非常に悪い
  • 高い熱が続く、何度も吐く、強い頭痛を訴える
  • けいれんがある、呼びかけへの反応がおかしい
  • 生後間もない赤ちゃんで、発熱や発疹がある

特に、水分が取れない状態は脱水につながります。「食べられない」ことよりも、「飲めているか」「おしっこが出ているか」をよく見てあげてください。

ぐったりしている、意識がはっきりしない、けいれんがあるなど、急を要する様子がある場合は、夜間や休日であっても救急受診を検討してください。

ご家庭でできるケア。食事よりも水分補給を大切に

手足口病には特別な治療薬はなく、症状に合わせてゆっくり回復を待つことが基本です。

口の中が痛い時期は、無理に普段どおりの食事を食べさせようとしなくても大丈夫です。数日間であれば、食事量が少なくなっても必要以上に心配しすぎる必要はありません。

ただし、水分が取れない状態は注意が必要です。少量ずつでもよいので、お子さまが飲みやすいものをこまめに試してみましょう。

口の痛みがあるときに試しやすいもの

  • 冷ました麦茶、水、経口補水液などを少量ずつ
  • ゼリー、プリン、ヨーグルト
  • 冷ましたスープ、茶碗蒸し、絹ごし豆腐
  • お子さまが痛がらなければ、アイスクリームやシャーベット

痛みが強くなりやすいため避けたいもの

  • オレンジジュースなど、酸味の強い飲み物や食べ物
  • 熱いスープや熱いごはん
  • 塩分や香辛料が強いもの
  • クッキー、せんべいなど、硬くてパサパサしたもの

また、発熱があると汗をかきやすく、水分不足になりやすくなります。眠っている時間が長い時も、起きたタイミングで少しずつ水分をすすめてあげてください。

家庭内や園で広げないためにできること

手足口病は、症状が治った後にもウイルスが排出されることがあるため、「何日休めば絶対にうつらない」とは言い切れません。

だからこそ、流行している今の時期は、毎日の基本的な感染対策を続けることが大切です。

  • 帰宅後、食事前、トイレの後、おむつ交換後は、流水と石けんで丁寧に手を洗う
  • タオル、コップ、食器を家族で共用しない
  • おむつや便を処理した後は、手洗いを徹底する
  • よく触れるおもちゃ、テーブル、ドアノブなどを清潔に保つ

手足口病の予防では、アルコール消毒だけに頼らず、流水と石けんによる手洗いを基本にしましょう。

小さなお子さまはまだ上手に手洗いができないため、保護者さまが仕上げ洗いをしてあげると安心です。

保育園・幼稚園はいつから行ける?

登園の再開時期は、発疹が残っているかどうかだけで決めるものではありません。熱がなく、口の痛みが落ち着き、水分や食事が普段どおりに取れて、元気に過ごせることが一つの目安です。

ただし、保育園・幼稚園によって登園に関するルールや必要な書類が異なる場合があります。

市川市・行徳・南行徳・浦安エリアの園でも対応はそれぞれ異なりますので、登園前には必ず通園先へ確認してください。

まとめ|「水分が取れているか」をよく見てあげましょう

手足口病は、夏に乳幼児を中心に流行しやすい感染症です。口の中、手、足に発疹が出ることが多く、口の痛みから水分や食事を嫌がることがあります。

手足口病が疑われる症状があるときは、発疹だけで判断せず、お子さま全体の元気さや水分摂取の様子をよく観察してください。

「水分が取れない」「おしっこが少ない」「ぐったりしている」「いつもと様子が違う」と感じた時は、早めの受診が安心です。

市川市行徳駅前のまえだ小児科医院では、行徳・南行徳・浦安エリアのお子さまとご家族の不安に寄り添いながら診療しています。

ご心配なことがあれば、どうぞ一人で抱え込まず、お気軽にご相談くださいね。

参考情報

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まえだ小児科の院長の前田正人(まえだまさと)です。 当サイトの記事は私が執筆・監修をしております。 何か気になる点がありましたらお気軽にお問い合わせください。

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