まえだ小児科医院
〒272-0133
千葉県市川市
行徳駅前2-25-12
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TEL:047-399-9888

千葉県 市川市 行徳,小児科,幼児・子供のアトピーやアレルギー、喘息に関する悩み
まえだ小児科医院


Q.うちの子はよくかぜをひきます。
発熱で汗をかくのでおふろに入れたいのですが、かぜをこじらせることはありませんか?
かぜのときにおふろに入れる目安はありますか?

A.全身状態や機嫌から判断を
 
  最近は暖房がゆきとどいていますし、家におふろがある場合には、昔のように入浴後に体が冷えて「湯
冷め」を起こす心配はほとんどありません。
  むしろ何日もおふろに入れないのは、あかがたまり、皮膚の呼吸によくありませんし、本人も気持ちが
悪いでしょう。
  多分、鼻水がでていたり、せきをしている、微熱があるなど、かぜ気味でも、おふろに入りがるほど元
気なら、入浴しても問題はないでしょう。
  ただし、入浴は体力を消耗します。熱が37.5度以上あるときや、下痢、嘔吐を繰り返しているときは、
おふろに入れないほうがよいでしょう。
  また、熱や特別な症状がなくても、食欲がなくて元気がない、機嫌が悪いなど、いつもとようすが違う
ときも控えましょう。

鼻づまりの解消や寝つきがよくなることも

おふろでさっぱりすることは、皮膚が清潔になるだけでなく、湯気が自然な蒸気吸入になって、鼻づまり
が治ったり、たんのきれがよくなります。
  また、新陳代謝をうながし、よい気分転換になり、寝つきがよくなる効果も期待できます。
  セキや鼻水がでていても、元気で顔色もよく、食欲もあるなど、ほぼいつもと変わらない生活ができて
いるなら、なるべくおふろに入れてあげましょう。

長湯は体に負担が。手早くすませて

おふろに入れるときは、部屋と浴室を十分に暖めておきます。お湯の温度は、いつもと同じでかまいませ
んが、長湯は体力を消耗します。浴室で遊ばせたりせず、短時間ですませます。髪の汚れが気になるとき
はさっと洗ってドライヤーなどでよく乾かしましょう。
  おふろからあがったら、体をよく拭いて着替え、体が冷えないように早めにおふとんに。どうしても入
浴後しばらく起きているときは、部屋の温度を少し高くしたり、一枚余分に着させるなど保温に気を配り
ましょう。
  ただし、汗がひかないうちにおふとんに入ったり、部屋の暖めすぎやおふとんのかけすぎなどは、かえ
って汗をかき、体か冷えてしまいます。
  また、入浴すると体の水分が失われます。入浴後は、麦茶や乳児用イオン飲料などを飲ませて水分補給
を心がけましょう。

かぜをひいたときのケア
●安静
 かぜのときは安静が第一です。おふとんで寝ている必要はありませんが、外出はできるだけ控え、本を
読んだり、積み木など、室内で静かに遊んですごしましょう。

●水分補給
発熱や下痢などの症状があるときは、脱水症状を起こさないように水分補給を。また、たんのきれもよく
なるので、こまねに麦茶や湯ざまし、幼児用イオン飲料などを飲ませましょう。嘔吐がはげしいときは、
ようすをみながら少しずつ飲ませます。

●食事
食欲が落ちているときは、むりに食べさせるのは禁物。水分が十分にとれていれば1、2日は固形物を食
べなくても心配はありません。スープやヨーグルトなど、のどごしがよく、消化のよいものをほしがるだ
け食べさせましょう。

●室内の環境
空気の乾燥はかぜの大敵。加湿器や濡れタオルなどで湿度は60〜70%に。室温25〜6度を目安にして、喚気にも注意します。熱があるときは着せすぎないようにして、汗をかいたときは、こもめに着替えさせてあ
げましょう。


Q.マンション住まいです。
寒い季節でも、部屋の中にかびやダニが発生し、子どもの健康が心配です。かび
やダニをださないよい方法はないでしょうか。

A.換気をよくし、空気がこもらないようにします。

 ダニやかびは梅雨のころだけでなく、最近は一年中、発生します。冬でも暖房がゆきとどき、室温が高く
、しかも住宅の気密性が高いので、湿度も高くなりがちです。とくに、マンションは一般住宅より、さらに
、気密性が高いので、ダニやかびが発生しやすくなります。
  ダニやかびでないようにするには、まず、こまめに窓をあけ、風通しをよくすることが大切です。暖房
を入れていても、一時間に一回は窓をあけ、換気をしましょう。
  また、換気と室内の温度差があると、窓ガラスや壁に結露という、水滴がつくことがあります。そのまま
にしておくと、かびが発生しやすくなるので、頻繁に拭き取るようにしましょう。

かびやダニはアレルギーの原因になることも

 かびやダニが発生すると、不衛生なだけでなく、体に悪影響をおよぼします。ダニのなかには、人間を
刺す種類もいますし、まれですが、空気中のかびの胞子肺に入って、炎症を起こす例も報告されています

  しかも、かびやダニは、このような直感的な被害だけでなく、アトピー性皮膚炎や鼻炎、結膜炎、気管
支ぜんそくといったアレルギー性の病気を引き起こす、目に見えない要因のひとつになるのが、困った点
です。
  こうしたアレルギー性の病気があったり、アトピー体質の子どもがいる家庭では、できるだけ発生をお
さえることが必要です。

家具の配置を変えたり、まめなそうじでダニ予防を

かびやダニをまったくださないようにするのは不可能ですが、発生や繁殖をある程度おさえることはでき
ます。
  まず、部屋の換気をよくし、そうじをまめにします。湿気やごみ、ほこりは、かびやダニが繁殖するい
ちばんの原因となります。そうじをするときは、大きく窓をあけ、そうじ機の排気口は外に向けます。
  じゅうたんは、ダニが生育する好条件がそろっているので、できだけやめます。とくに、たたみの上に
じゅうたんを敷くのは厳禁です。できればフローリングにしたいものです。家具は、そうじがしやすいよ
うにすっきりと配置します。キャスターを底面につけると、そうじの際の移動がらくです。

かび,ダニ退治のポイント

観葉植物やペットは飼わない。

 鉢植えの観葉植物は、手入れをまめにしていないと、土やかびやダニが発生しやすくなります。
  いぬやねこ、ハムスター、小鳥などの毛は、直接アレルギーの原因になるだけでなく、ダニを繁殖させ
るので、屋外か飼わないように。

押し入れの湿気対策も忘れずに

 押し入れは、かびやダニの温床となりがち。定期的に中のものをだし通気を。床にすのこなどを敷くの
もよいでしょう。除湿剤を使用するときは、交換を忘れずに。

布製のソファーやぬいぐるみは清潔に

 布製のソファーはほこりがつきやすく、お菓子の食べこぼしなどがダニが好むのでソファーの上では飲
食禁止にし、まめにそうじを。
  ぬいぐるみは、毛が少なく、丸洗いできるものを選び、汚れたらすぐに洗濯します。

エアコンのフィルターのそうじはまめに

エアコンのフィルターが汚れていると、かえってほこりを部屋中にまき散らします。あまり気づかないそ
うじの盲点ですが、一週間に一度は取りはずしてそうじを。

1.発熱とは
  発熱とはいろいろな病的原因によって体温が上昇することをいいます。個人差はありますが、おとなでは
37度以上、小児では37.4度以上を一般に発熱といいます。小児の発熱は昼間は元気であったのに、夕方から夜にかけて急に出る事が多いのです。


アレルギーQ&A
遺伝のこと、検査のこと、予防接種のこと、心配はつきません。ここでは、読者の皆さんが、是非知りたい疑問にお答えします。

Q.アレルギーは遺伝するの?


A:体質は遺伝しやすいですが、病気は遺伝しません。

  アレルギー体質は遺伝します。両親のどちらかがアレルギー体質の場合、両親ともにアレルギー体質でない場合に比べて、子どものアレルギー体質になる可能性が3倍くらい高いと言われています。両親ともにアレルギーなら、さらに可能性は高くなります。
  しかし、体質が遺伝しても、必ず病気が発症するわけではありません。また、発症しても同じ病気とは限らず、親が花粉症で子どもがぜんそくというように違うことが多いです。


Q.アレルギーの検査の内容は??

A.血液検査が中心です。
  いろいろな検査方法がありますが、血液検査が一般的です。採取した血液を少しずつ、ダニ、卵白、卵黄などのアレルギー原因物質と反応させ、それぞれの物質に対するアレルギー抗体があるか調べます。
  その結果は、卵で鈍い反応が出たらしばらく食べさせないというように、治療の方針を方針を決める手がかりになります。症状によっては月齢の低い赤ちゃんにもこの検査をします。
  赤ちゃんは血管が細く、針を刺すのも容易ではなく、足の付け根から採血することもあります。経験豊富な小児科医に検査してもらうのがベストです。


Q.アレルギーが心配なとき、何科を受診すればいい?

A. まず小児科を受診して
  赤ちゃんでしたら、まず小児科を受診することをお勧めします。年齢が低いほど、薬の加減など治療が難しくなるからです。小児科医でアレルギーの専門医でしたらベストです。じっくり話を聞いてくれて、信頼できる先生なら、なおいいですね。
  病気の種類や症状によって、必要な場合は小児科医が皮膚科、耳鼻科、眼科など多科の医師を紹介してくれるので、指示に従いましょう。


Q.アレルギー体質は一生治らない?

A.症状が出なくなれば治ったのと同じ
遺伝子レベルで決まっているアレルギー体質はなかなか治りません。でも「どうせ治らない」という考えは大まちがいです。体質が変わらなくても、症状が出なければ、治ったのと同じ意味を持つのではないでしょうか。根気よく治療すれば、その病気が治る可能性が高いだけでなく、その他のアレルギー性の病気にもなりにくくなります。


Q.予防接種は普通に受けられる?

A.主治医によく相談して
ワクチンには微量の卵やゼラチンなどのアレルギーの原因物質が含まれているので、主治医の意見をまず聞いてみてください。多くの子どもはアレルギー症状があっても、予防接種を受けられますが、しろうと判断は危険です。
また、受けた場合、万が一アナフィラキシーショックを起す可能性を考えて、摂取後は注意深く様子を見ましょう。アレルギーがあるからと、必要以上に恐れて予防接種を受けないのは感心しません。命にかかわる病気を予防する貴重な方法であることも忘れないでください。

新しいアレルギー症状!
アナフィラキシーショックに気をつけて
血圧が低下し、顔面そう白、呼びかけに答えられないほどの激しいアレルギー症状をアナフィラキシーショックと呼びます。このような状態になったら、すぐに救急車を呼んでください。予防のためにワクチンにアレルギーがあるか正確に把握し、気をつけることを医師に診断してもらい、それを守ることが大切です。