下の表はインフルエンザと新型コロナウイルスの年ごとの流行状況です。
インフルエンザは例年よりも約1ヶ月流行がはやく始まっています。
また、新型コロナウイルス感染症は、これから冬にかけて流行してくる可能性があります。
千葉県のインフルエンザ流行シーズン別定点当たり報告数
定点当たり報告数とは、対象となる感染症について、すべての定点医療機関からの報告数を定点数で割った値のことで、言いかえると1医療機関当たりの平均報告数のことです。

直近5週間の保健所別インフルエンザ定点当たり報告数

【参考】千葉県感染症情報センター
https://www.pref.chiba.lg.jp/eiken/c-idsc/documents/202542influenza.pdf
千葉県の年別新型コロナウイルス感染症定点当たり報告数の推移
2025 年第42週の千葉県の新型コロナウイルス感染症の定点当たり報告数:2.55人
*患者報告数469例 / 報告定点医療機関数184施設

直近5週間の保健所別新型コロナウイルス感染症の定点当たり報告数

【参考】千葉県感染症情報センター
https://www.pref.chiba.lg.jp/eiken/c-idsc/documents/202542covid19.pdf
冬の季節に増える感染症に注意を
冬の季節は気温と湿度の低下により、インフルエンザや新型コロナウイルスなどの呼吸器感染症が流行しやすくなります。これらのウイルスは乾燥した環境で長く生存し、また人々が屋内で過ごす時間が増えることで感染リスクが高まります。そのため、冬場は特に感染症対策を徹底することが重要です。
基本の感染予防:手洗い・うがい・マスク
まず基本となるのは、手洗い・うがい・マスクの着用です。外出先から戻った際や食事前には石けんでこまめに手を洗い、流水で15秒以上かけてすすぐことが効果的です。マスクは鼻と口をしっかり覆い、隙間を作らないように着用します。特にお子様の幼稚園、保育園や学校等の人が多く集まる空間や、保護者様では出勤する際の電車やバスなどの公共交通機関を利用する際にはマスクの着用が推奨されます。
室内環境を整える:換気と加湿
次に、換気と加湿も感染予防に欠かせません。冬は寒さから窓を閉め切りがちですが、室内の空気がこもるとウイルス濃度が高まります。1時間に1回程度、数分間でも窓を開けて空気を入れ替えるよう心がけましょう。また、湿度が40~60%を保てるよう加湿器を使用することで、ウイルスの浮遊を抑え、のどや鼻の粘膜を乾燥から守ります。
免疫力を高める生活習慣
十分な睡眠と栄養バランスの取れた食事が免疫力の維持に重要です。ビタミンCやD、タンパク質を含む食品を積極的に摂取し、体調を整えることが感染リスクの低減につながります。加えて、適度な運動やストレスの管理も免疫機能を高める効果があります。
ワクチン接種で重症化を防ぐ
ワクチン接種も有効な予防手段のひとつです。インフルエンザワクチンは毎年流行する型に合わせて作られており、重症化を防ぐ効果が期待できます。また、新型コロナウイルスのワクチンも定期的な追加接種(ブースター接種)を受けることで、感染防止や重症化リスクを抑えることが可能です。
まとめ:小さな予防行動を積み重ねよう
冬の感染症対策は、個人の健康を守るだけでなく、家庭や職場など社会全体の安心にもつながります。日常生活の中でできる小さな予防行動を積み重ね、安心して冬を過ごせるよう心がけましょう。
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