風邪をひいたときのお風呂は大丈夫?

Q.風邪をひいたママさんからの質問

うちの子はよく風邪をひきます。発熱で汗をかくのでお風呂に入れたいのですが、風邪をこじらせることはありませんか?風邪のときにお風呂に入れる目安はありますか?

A.全身の状態や機嫌からご判断を

最近は暖房がゆき届いていますし、家にお風呂がある場合には、昔のように入浴後に体が冷えて「湯冷め」を起こす心配はほとんどありません。
むしろ何日もお風呂に入れないのは、あかがたまり皮膚の呼吸によくありませんし、本人も気持ちが悪いでしょう。
多少鼻水が出ていたり、咳をしている、微熱があるなど、風邪気味でも、お風呂に入りたがるほど元気なら、入浴しても問題はないでしょう。
ただし、入浴は体力を消耗します。熱が37.5℃以上ある時や、下痢、嘔吐を繰り返している時は、お風呂に入れないほうがよいでしょう。
また、熱や特別な症状がなくても、食欲がなく元気がない、機嫌が悪いなど、いつもと様子が違うときも控えましょう。

鼻づまりの解消や寝つきがよくなることも

お風呂でさっぱりするとことは、皮膚が清潔になるだけでなく、湯気が自然な蒸気吸入になって、鼻づまりが治ったり、たんのきれがよくなります。
また、新陳代謝をうながし、よい気分転換になり、寝つきがよくなる効果も期待できます。
咳や鼻水が出ていても、元気で顔色もよく、食欲もあるなど、ほぼいつもと変わらない生活が出来ているなら、なるべくお風呂に入れてあげましょう。

長湯は体に負担が。手早くすませて

浴室を十分に暖めてます。お湯の温度はいつもと同じでかまいませんが、長湯は体力を消耗します。浴室で遊ばせたりせず、短時間ですませます。髪の汚れが気になるときは、さっと洗ってドライヤーなどでよく乾かしましょう。
お風呂からあがったら、体をよく拭いて着替え、体が冷えないように早めにお布団に。どうしても入浴後しばらく起きているときは、部屋の温度を少し高くしたり、一枚余分に着せるなど保温に気を配りましょう。
ただし、汗がひかないうちにお布団に入ったり、部屋の暖めすぎやお布団のかけすぎなどは、かえって汗をかき、体が冷えてしまいます。
また、入浴すると体の水分が失われます。入浴後は、麦茶や幼児用イオン飲料などを飲ませて水分補給を心がけましょう。

風邪をひいたときのケア

安静

かぜのときは安静が第一です。お布団で寝ている必要はありませんが、外出はできるだけ控え、本を読んだり、積み木など、室内で静かに遊んですごしましょう。

水分補給

発熱や下痢などの症状があるときは、脱水症状を起こさないように水分補給を。また、たんのきれもよくなるので、こまめに麦茶や湯ざまし、幼児用イオン飲料などを飲ませましょう。嘔吐がはげしいときは、様子を見ながら少しずつ飲ませます。

食事

食欲が満ちているときは、無理に食べさせるのは禁物。水分が十分に摂れていれば、一、二日は固形物を食べなくても心配はありません。スープやヨーグルトなど、のどごしがよく、消化のよいものをほしがるだけ食べさせましょう。

室内の環境

空気の感想は風邪の大敵。加湿器や濡れタオルなどで湿度は60~70%に。室温25~26度を目安にして、換気にも注意します。熱があるときは着せすぎないようにして、汗をかいたときは、こまめに着替えさせてあげましょう。

この記事の編集者

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まえだ小児科の院長の前田正人(まえだまさと)です。 当サイトの記事は私が執筆・監修をしております。 何か気になる点がありましたらお気軽にお問い合わせください。

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