目薬が苦手なお子様へ。塗る花粉症薬アレジオン眼瞼クリーム

みなさんこんにちは。まえだ小児科医院の院長、前田です。

当院は千葉県市川市にあり、日頃から行徳や妙典エリアにお住まいのご家族に多く足を運んでいただいております。いつもありがとうございます。

さて、先日のブログ記事(https://maeda-clinic.com/20260218-01/)でもお伝えしましたが、いよいよスギやヒノキの花粉が本格的に飛び交う時期がやってまいりましたね。現在、当院にも花粉症の症状で苦しんでる患者様が多くご来院頂いてます。

診察室でも、「子どもが目を痒がって、真っ赤になるまでこすってしまうんです」「鼻水もつらいけれど、目のかゆみが一番可哀想で…」といった切実なご相談を毎日のようにお受けしています。

大人でも辛い花粉症ですが、小さなお子様にとって、目のかゆみを我慢することは本当に難しいことです。「かいちゃダメよ!」と注意しても、無意識のうちにゴシゴシとこすってしまい、結膜炎を悪化させたり、目の周りのデリケートな皮膚が荒れてしまったりすることも少なくありません。寝ている間にかゆみで起きてしまうお子様もいらっしゃいますね。

そんな目のかゆみを抑えるためには、これまでは「目薬(点眼薬)」が一般的でした。しかし、小さなお子様に目薬をさすのは、ご家族にとって毎日の大きなプレッシャーになっていませんか?「目薬を見るだけで逃げ回る」「泣いて目をギュッとつぶってしまうので、なかなかお薬が入らない」「無理やり押さえつけてさすのは、親としても胸が痛む」……そんなお悩みを本当によく耳にします。

本日は、そんな「目薬が苦手なお子様」と「毎日の点眼に奮闘されている保護者様」にぜひ知っていただきたい、新しいタイプのお薬をご紹介します。それが、「アレジオン眼瞼(がんけん)クリーム」です。

アレジオン眼瞼クリームとは?

アレジオン眼瞼クリームは、その名の通り、まぶた(眼瞼)に塗布するタイプの抗アレルギー薬です。これまでの花粉症のお薬と言えば、目薬や飲み薬、点鼻薬が主流でしたが、このお薬は「目に直接水滴を落とす」のではなく、「目の周りの皮膚にクリームを塗る」という、とても画期的で新しい使い方の外用薬なのです。

どうしてまぶたに塗るだけで目に効くの?

このお薬の最大の秘密は、その優れた「浸透力」にあります。まぶたの皮膚というのは、人間の体の中でも非常に薄い部分です。アレジオン眼瞼クリームをまぶたの表面に優しく塗ると、お薬の有効成分がその薄い皮膚をスッと通り抜けていきます。そして、目の奥にある「結膜(白目の部分やまぶたの裏側)」にまでしっかりと浸透していくように作られているのです。

直接目の中にポチョンと落とさなくても、まぶたからじわじわとお薬が染み込んでいき、アレルギー反応を起こして痒くなっている結膜に直接アプローチしてくれます。辛いかゆみや充血を抑えてくれる、とても理にかなった仕組みになっています。

お子様はもちろん、大人の方にも嬉しいメリット

このアレジオン眼瞼クリームには、小さなお子様をお持ちのご家庭、そして実は花粉症に悩む保護者様ご自身にとっても、たくさんの嬉しいメリットがあります。

  • お子様が嫌がる「目薬のポチョン」という恐怖感がない
  • 1日1回、寝る前に塗るだけでしっかりと効果が持続する
  • 塗布してから2時間くらいで吸収されるので、翌朝は普通に洗顔して大丈夫
  • 日中に幼稚園や保育園、学校でお薬を使う手間が省ける
  • お子様だけでなく、目薬が苦手な大人の方にもしっかり有効

お子様が嫌がる「目薬のポチョン」がない

なんと言っても一番のメリットはこれです。目に冷たい水滴が落ちてくる感覚を怖がるお子様は非常に多いです。しかしクリームであれば、普段の保湿クリームと同じ感覚でまぶたにサッと塗るだけです。「お目々の周りに、痛くないクリームを塗るだけだからね」と伝えてあげることで、お子様の恐怖心は大きく和らぎます。

1日1回、寝る前に。朝の洗顔も普段通りで大丈夫です

一般的な目薬は1日に何度もさす必要がありますが、こちらは「1日1回、寝る前」に塗布するだけで翌日の日中も効果が持続します。さらに嬉しいのが、塗布してから2時間くらいで表皮からはしっかり吸収されるという点です。

「まぶたに塗ったまま寝て、朝起きて顔を洗ったらお薬が落ちて効果がなくなるのでは?」と心配される方もいらっしゃいますが、ご安心ください。朝起きる頃にはすでにお薬の成分が結膜に浸透し終わっているので、朝は普段通りに石鹸や洗顔料でお顔を洗っていただいて全く問題ありません。

お子様だけでなく、大人の方の花粉症にも有効です

このクリームは小児専用というわけではなく、大人の方にも同じように優れた効果を発揮します。保護者様の中にも、「目薬をさすのがどうしても苦手」「コンタクトレンズをしているので、防腐剤入りの目薬は使いにくい」「日中、アイメイクが崩れるから目薬は避けたい」という方がいらっしゃるのではないでしょうか。寝る前の1回で済むこのお薬は、忙しい大人の方のライフスタイルにもとても合っています。お子様と一緒にご家族で使っていただくことも可能です。

上手な使い方と、少しだけ気をつけていただきたいこと

使い方はとても簡単です。夜、寝る前にお顔を清潔にした後、清潔な指先に適量のクリーム(片目につき、およそ米粒半分くらいが目安です)を取り、上下のまぶたに優しく塗り広げてください。強くこすりつけたり、目のキワギリギリまで塗ったりする必要はありません。まぶたの上に優しくポンポンと乗せるイメージで大丈夫です。

一つだけ気をつけていただきたい点として、クリームを塗った直後は、万が一目の中に入った場合に少し視界がぼやけることがあります。だからこそ「寝る前」の使用が推奨されています。塗った後はそのままスヤスヤと眠ってしまえば、違和感でお子様がぐずることもありません。

また、目の周りにひどい湿疹や傷がある場合は使用を控えた方が良いこともありますので、必ず医師の診察を受けて処方してもらう必要があります。

おわりに

花粉症の時期は、「嫌がる子どもに無理やり目薬をさすのが毎日辛くて…」とお話ししてくださるお母様、お父様がたくさんいらっしゃいます。

アレジオン眼瞼クリームは、そんなご家族の「毎日の確かなストレス」を大きく減らしてくれる可能性を秘めた、とても優しいお薬です。「うちの子には目薬は無理かも…」と諦める前に、ぜひ新しい選択肢の一つとしてご検討いただければと思います。

まえだ小児科医院では、市川市、行徳・妙典地域の皆様のかかりつけ医として、お子様お一人おひとりの症状に合わせて一番無理のない治療法をご家族と一緒に考えてまいります。花粉症かな?と思ったり、今使っているお薬で困っていることがあったりしましたら、どうぞいつでもお気軽にご相談にいらしてくださいね。

辛い季節をご家族みんなで笑顔で乗り切れるよう、私たちもしっかりとサポートさせていただきます。

この記事の編集者

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まえだ小児科の院長の前田正人(まえだまさと)です。 当サイトの記事は私が執筆・監修をしております。 何か気になる点がありましたらお気軽にお問い合わせください。

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